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ファッション

GADOROのファッションを完全解説!愛用ブランドとスタイルの全貌

By David Richardson |
GADOROのファッションを完全解説!愛用ブランドとスタイルの全貌

日本のヒップホップシーンで、その名を知らない人はまずいないラッパー・GADORO(ガドロ)。宮崎県高鍋町という地方の小さな町から這い上がり、MCバトルの日本一を決める大会「KING OF KINGS」で2連覇を果たし、今ではヒップホップ界で知らない人はいないほどの知名度と人気を誇る存在だ。圧倒的なリリックの強さと、ステージ上での独自のオーラ。だが、ファンが彼に惹かれるのは音楽だけではない。GADOROのファッションもまた、熱い視線を集め続けている。

GADOROのファッションスタイル

GADOROとは?ファッションが注目される理由

高校2年生の時からラップを始め、フリースタイルダンジョンやKING OF KINGSといったMCバトルの大会で知名度と人気を一気に広げ、今では数々の名曲を生み出しているラッパー・GADORO。その経歴だけでも十分すぎるほど語れるが、彼がここまで幅広い層に支持されているのは、音楽だけでなく生き方そのものへの共感があるからだ。

GADOROは他のラッパーとは違う独自のファッションスタイルを確立しているのも魅力で、ライブやMVで着用している服のブランドにも注目が集まっている。派手さで目を引くわけではない。むしろその逆で、無駄をそぎ落とした、どこか骨太な着こなしが特徴的だ。地方から全国区へと駆け上がったリアルな等身大のスタイルが、ファンの心をつかんでいる。

GADOROのファッションスタイルの基本:ゆったり・深め・シンプル

GADOROはゆったりとしたシルエットに、つねに帽子を深めに被った姿が特徴的なファッションスタイルで、トップスは基本的にTシャツやジャケット、パーカー、ニットまで幅広く着こなし、パンツはダボッとしたバギーパンツやワイドパンツを履いていることが多い。上下ともにオーバーサイズで統一するスタイルは、2020年代に入ってから若者を中心に改めて人気を集めているシルエット感とも重なる。

GADOROはトップスもパンツもオーバーサイズ気味のゆったりとしたシルエットの服を好んで着ている。それはただ「ダボっとしている」のではなく、ひとつひとつのアイテムの質感やブランドの背景を意識した、計算された着こなしだ。彼のコーデを眺めていると、シンプルなのに存在感がある、そんな不思議な説得力を感じる。

GADOROはつねにバケットハットやキャップといった帽子を深めに被っており、ライブやMV、ふだんの生活でも帽子を被っているため、あまり帽子を脱いでいる姿は見られない。帽子はただのアクセサリーではなく、彼のアイデンティティを構成する重要なパーツと言っても過言ではない。

日本人ラッパーのストリートウェアスタイル

GADOROが愛用するブランドを徹底解剖

C.E(シーイー)

C.E(シーイー)は裏原宿ブームの立役者の一人であるスケシンことSK8THING(スケートシング)氏を中心に立ち上げられた日本のファッションブランドで、GADOROが最もよく着ているブランドだ。国内外のカルチャーシーンと深くリンクしたそのブランドの世界観は、GADOROの音楽が持つリアルな温度感とよく合う。地元でのライブでも、MVでも、C.Eのアイテムが登場する機会は多い。

COCOLO BLAND(ココロブランド)

COCOLO BLAND(ココロブランド)は大阪・新町エリア発のストリートブランドで、国内のHIPHOPシーンにおいて凄まじい人気を誇る。大阪という土地から発信されるヒップホップカルチャーとのつながりが強く、そのロゴはストリートを歩くヒップホップファンたちにとって一種のシンボルでもある。GADOROがこのブランドを選ぶことには、シーンへの敬意と自分のルーツへの誠実さが透けて見える。

FAT(エフエーティー)

長年多くのラッパーたちが着用してきたFATのアイテムをGADOROもよく着ており、ニットパーカーやクルーネックニット、ボタニカルプリントが印象的な半袖シャツなど、どれもゆったりとしたシルエットが特徴的な人気ストリートブランドだ。FATはヒップホップシーンのファッションを語るうえで外せないブランドの一つで、GADOROのステージシーンでも繰り返し登場する定番の選択肢になっている。

TIGHTBOOTH PRODUCTION(タイトブースプロダクション)

最近のGADOROが最もよく着ているブランドの一つがTIGHTBOOTH PRODUCTIONで、GADORO以外にも愛用しているラッパーが多いブランドだ。スケートカルチャーをベースに持ちながら、ヒップホップシーンにもしっかり根を張るそのスタンスが、GADOROのスタイルとよくマッチしている。

DIAMOND SUPPLY CO.(ダイアモンドサプライ)

GADOROが戦極MCBATTLEの際に着ていたジャケットは、DIAMOND SUPPLY CO.のアイテムだった。LAを拠点にしたこのブランドはスケートボードカルチャーとストリートファッションの両方に強い影響を持ち、日本のヒップホップシーンにも長く浸透してきたブランドだ。

日本のストリートファッションブランド

帽子へのこだわり:KANGOLとNew Era

GADOROのファッションを語るとき、帽子の話は避けて通れない。彼が選ぶ帽子には明確なこだわりがある。

GADOROが被っているバケットハットは、KANGOLのBoiled Wool Casualで、KANGOL(カンゴール)はイギリスの帽子ブランドであり、同ブランドのバケットハットは国内外のHIPHOPシーンにおいて圧倒的な人気を誇る。バケットハットはキャップと比べて被りこなすのに少し個性が必要なアイテムだが、GADOROはそれを自然体でスタイルの一部として昇華させている。

ニューエラのキャップには様々な型があるが、GADOROが選ぶのはラッパー定番の"59FIFTY(フィフティーナインフィフティー)"で、つばがフラットなモデルを大きく曲げて被るのもGADORO独自のスタイルだ。そしてキャップの上からさらにフードを深く被るという着こなしも彼のトレードマークになっている。KANGOLのハットやNew Eraのキャップをかぶり、ゆったりとしたシルエットのアイテムを着こなすスタイルは、真似したくなるカッコ良さがある。

アクセサリーへの哲学:ブランドよりも気持ち

多くのラッパーがロレックスやゴールドチェーンで自分を演出するなか、GADOROのスタンスはまったく異なる。

GADOROは他のラッパーにありがちな高価な腕時計やネックレスはつけず、ヒップホップの文化では高級な腕時計や車、ゴールドのチェーン、ブランド服などを誇示するFLEX(フレックス)が見られるが、GADOROは自分の身の丈を歌い、等身大の自分をすべてさらけ出したいとのことで、腕にはいつもミサンガをつけている。その姿は、彼の楽曲のメッセージとダイレクトにつながっている。飾らないこと、そのままでいること。それがGADOROの美学だ。

腕に巻かれたミサンガひとつに、ファンへの思いが込められている。ブランド物をまとわず、それでも存在感を放つ。その逆説こそが、GADOROというラッパーの魅力を象徴している。

地元・宮崎とファッションの関係性

GADOROのファッションを語るうえで、彼の出身地・宮崎との関係も見逃せない。GADOROが所属するレーベルは宮崎市でセレクトショップ「YAOYA」を運営しており、ミュージックビデオなども宮崎出身のチームで制作し、宮崎を舞台に撮影するなど地元にこだわったコンセプトを掲げている。ファッションも音楽も、地方からリアルに発信するというひとつの姿勢で貫かれている。

東京や大阪といった都市文化の文脈だけではなく、地方の視点を持ったスタイル表現。それがGADOROのファッションにどこか落ち着きと誠実さをもたらしている理由かもしれない。

宮崎発のストリートカルチャー

GADOROのファッションを参考にしたコーデのポイント

GADOROのスタイルを取り入れたいと思うなら、まず意識すべきはシルエットの余白だ。タイトなシルエットは彼の世界観には合わない。上下ともにゆったりとしたボリューム感で統一し、全体のトーンはシンプルにまとめることが基本になる。

次に重要なのが帽子の選び方だ。バケットハットかキャップを深めに被ること。そしてフードを組み合わせることで、GADOROらしい「被り重ね」のスタイルに近づける。ブランドで言えば、KANGOLやNew Era(ニューエラ)の59FIFTYあたりが入門として最適だ。

アクセサリーは引き算が正解。高価なジュエリーより、意味のある小物を選ぶ。GADOROを参考にするなら、着飾ることよりも「何を着ないか」を意識することが、実はいちばん大切なポイントになる。

2025年のGADORO:武道館を満席にしたラッパーのスタイルはどこへ向かうか

GADOROはKOKで連覇を果たした後も、ライブや音源で躍進を続け、2025年にはついに念願の武道館でのワンマンライブを果たし、武道館を満席にするほどまでに実績と人気を積み上げてきた。音楽的なステージが大きくなるにつれ、ファッションへの注目度もさらに高まっている。

2025年7月2日にGADOROのニューアルバム『HOME』がリリースされ、自身のレーベル「Four Mud Arrows」からは3作目(通算8枚目)となるアルバムで、豪華な客演を迎えて14曲が収録されている。新しい音楽とともに、今後の彼のファッションがどのように進化するかも見どころの一つだ。

派手さより深さ。消費より信念。GADOROのファッションはそういう言葉で形容するのがいちばん近い。日本のヒップホップシーンにリアルを植え付け続けてきた彼のスタイルは、音楽と切り離せない表現のひとつとして、これからも多くの人に影響を与えていくだろう。C.E、COCOLO BLAND、FAT、TIGHTBOOTH、そしてKANGOLとNew Era。これらを知れば、GADOROのファッションの地図がひとつ、くっきりと見えてくる。